TaxSysマニュアル
OCR

OCR基本操作

大量の証憑データを OCR で読み取り、明細データとして管理する手順

OCR基本操作:大量の証憑データを処理する

TaxSys の OCR 機能を使って、大量の証憑データ(領収書・請求書・通帳など)を効率的に読み取り、明細データとして管理する手順を説明します。


全体の流れ

ステップ操作概要
Step1証憑をアップロード顧問先の Google Drive フォルダに証憑ファイルを格納する
Step2OCR を実行アップロードした証憑に対して OCR 処理を開始する
Step3処理結果を反映OCR 完了後、結果を画面に反映する
Step4明細と証憑を確認読み取り結果と原本ファイルを並べて確認する
Step5明細を修正OCR の読み取りミスがあれば修正する
Step6不要な明細を削除重複などで不要になった明細を削除する

Step1:顧問先フォルダに証憑をアップロードする

証憑ファイルを Google Drive 上の顧問先フォルダにアップロードします。

手順

  1. 画面左のサイドバーから 「顧客管理」→「顧問先一覧」 を選択する

  2. 一覧から 証憑をアップロードしたい顧問先 を選択する(例:テスト株式会社)

  3. 「顧問先詳細」画面のサイドバーにある 「Google Drive」 リンクを選択する

  4. Google Drive で顧問先フォルダを開き、「03_月次」→ 該当する会計年度フォルダ を選択する

  5. 会計年度フォルダ内から アップロードしたいカテゴリのフォルダ を選択する(例:「0010_領収書(現金)」)

  6. Google Drive の画面左の 「+新規」→「ファイルをアップロード」 で証憑データをアップロードする

顧問先一覧画面

手順2で顧問先を選択すると、顧問先詳細画面が開きます。サイドバー上部の 「Googleドライブ」 リンクから、証憑をアップロードするフォルダにアクセスできます。

顧問先詳細画面 - Googleドライブリンク

番号要素説明
GoogleドライブGoogle Drive の顧問先フォルダを直接開きます
証憑振り分けAI による証憑自動分類画面を開きます

ヒント: デスクトップや別フォルダから、アップロード先フォルダに証憑ファイルを ドラッグ&ドロップ してもアップロードできます。

ヒント: 「OCR出力結果」画面で証憑の種類を選択し、「処理フォルダを開く」 をクリックすることで、該当する Google Drive フォルダを直接開くこともできます。

参考:証憑データを作成する際の注意点

対応ファイル形式

形式拡張子備考
JPEG.jpeg / .jpg写真・スキャン画像
PNG.pngスクリーンショット等
PDF.pdf複数ページ対応(ページごとに分割処理)
HEIC.heic / .heifiPhone で撮影した画像形式
  • ファイル名に特別な制約はありません
  • 1ファイルあたりの上限サイズ:20MB
  • 1回あたりの最大ファイル数:500件

OCR 処理対象外のページについて

証憑データ内に 取引明細が記載されていないページ(例:各種ご案内、リボ/分割/ポイントの登録状況、請求金額合計のみのページなど)は OCR 処理の対象外です。

  • 対象外ページは明細として抽出されません
  • 対象外ページが含まれるファイルは 「要確認」フォルダ に移動されます
  • ただし、対象外ページ以外の明細は正常に OCR 出力結果に表示されます

Step2:OCR を実行する

アップロードした証憑に対して OCR 処理を実行します。

手順

  1. 「顧問先詳細」画面のサイドバーにある 「OCR出力結果」 を選択する

  2. 画面上部のタブから OCR を実行したい証憑の種類 を選択する(例:領収書(現金))

  3. 画面右上の 「OCR」ボタン(カメラアイコン) を選択する

OCR出力結果画面

番号要素説明
証憑種類タブ領収書・請求書・銀行など、OCR 対象の証憑種類を切り替えます
未処理/処理済み会計ソフトへの連携状態でフィルタします
検索フィルターキーワード・取引日・金額で明細を絞り込めます
OCR ボタンクリックすると OCR ダイアログが開きます
  1. OCR ダイアログが表示されたら、以下を設定する
項目操作
ファイル選択「全て選択」にチェックを入れる(または個別にファイルを選択)
開始日・終了日対象期間の日付を確認する(「期間日付で埋める」ボタンで自動入力可能)
  1. 「アップロードしてOCR」 ボタンを選択する

OCRダイアログ

番号要素説明
ファイル選択エリアPC からファイルをドラッグ&ドロップ、または「デバイスから選択」で追加
Drive の既存ファイルGoogle Drive フォルダ内のファイル一覧。チェックで選択
開始日・終了日OCR 対象の取引日範囲。会計年度の日付が自動入力されます
OCR 実行ボタンクリックするとバックグラウンドで OCR 処理が開始されます

注意: 大量のファイルを読み込む場合、「Driveファイルを取得中です…」というメッセージが表示されます。読み込みが完了するまでお待ちください。

注意: 100件以上のファイルを一度に処理する場合、処理に時間がかかるため赤色の注意メッセージが表示されます。

OCR 処理の進行

  • OCR 処理は バックグラウンド で実行されます
  • 画面右下に 進捗フロート が表示され、処理状況をリアルタイムで確認できます
  • 処理中に画面を閉じても問題ありません
  • 処理が完了すると 「OCR処理完了のお知らせ」メール が届きます

ヒント: メール下部の 「出力結果の確認」 ボタンから、直接 OCR 出力結果画面を開けます。

参考:「担当者への OCR 結果メール通知」の設定

OCR 実行者と顧問先の担当者が別の場合、担当者を CC に含めて完了メールを通知できます。

「顧問先詳細」画面の基本情報内にある 「担当者へのOCR結果メール通知」 欄で設定します。

設定値動作
しない(標準設定)OCR 実行者のみにメール送信(CC なし)
するOCR 実行者に加え、CC に担当者 を含めてメール送信

OCR通知設定

画面下部の ① OCR通知 欄で「する」「しない」を切り替えます。


Step3:OCR 処理結果を反映する

OCR 処理が完了したら、結果を画面に反映させます。

手順

  1. OCR 完了後に「OCR出力結果」画面を開くと、以下の確認メッセージが表示される

OCR完了 OCRが完了しました。結果を反映させますか? ※検索状況はそのまま維持されます

  1. 「反映」 を選択する

  2. 反映に成功すると、「OCR結果の反映に成功しました」 というメッセージが表示される

正常に処理された証憑ファイルは、Google Drive 上の各カテゴリフォルダ内の 「処理済」フォルダ に自動で移動されます。

「要確認」に証憑データが格納された場合の対応

OCR 処理で正常に処理されなかったファイルがある場合:

  • 「要確認」フォルダ にデータが自動で格納されます
  • 実行者宛に 「OCR処理完了(一部失敗)」 のメール通知が届きます

対応手順

  1. メール下部の 「要確認フォルダを開く」 ボタンを選択し、「要確認」フォルダを開く

  2. エラー内容を確認し、以下のいずれかの対応を行う

対応方法手順
正しいフォルダに移動する「要確認」フォルダから、適切なカテゴリのフォルダへ証憑データを移動する
不要ページを削除して再アップロード証憑データ内の取引明細がないページを削除し、カテゴリフォルダに戻す
  1. 再度 OCR を実行する(Step2 の手順を繰り返す)

注意: 再度 OCR を実行してもエラーになる場合は、OCR での読み取りは諦めて 手入力 を推奨します。


Step4:明細内容と証憑ファイルをあわせて確認する

OCR 処理が正常に完了した証憑は、「OCR出力結果」画面の 「未処理」タブ に明細データとして表示されます。

OCR出力結果 - データあり

番号要素説明
証憑リンク(斜め矢印)クリックすると右側に証憑ファイルのプレビューが開きます
アラートアイコン取引日が期間外などの問題がある場合に赤い三角が表示されます
未処理/処理済み会計ソフトへの連携状態で表示を切り替えます

手順

  1. 確認したい明細の ① 証憑リンク(斜め矢印マーク) を選択する

  2. 画面右側に証憑ファイル(原本画像・PDF)が表示される

  3. 明細の読み取り内容と、右側の証憑ファイルを 並べて比較確認 する

明細と証憑の並列表示

番号要素説明
明細テーブル(左側)OCR で読み取った明細データの一覧
証憑プレビュー(右側)選択した明細の元の証憑ファイルを表示

ヒント: 詳細表示画面では 前後の明細に移動するボタン(「<」「>」)があり、一つずつ順番に確認できます。右上には現在の表示位置(例:1/150件)が表示されます。

明細の確認状態(既読・未読)

各明細には 既読/未読のステータス があります。

バッジ状態説明
未読まだ内容を確認していない明細
既読内容を確認した明細

詳細表示画面または編集画面の 目のアイコン をクリックして、既読/未読を切り替えられます。


Step5:OCR 出力結果の明細を修正する

OCR の読み取りミスがあった場合、TaxSys 上で明細データを編集できます。

手順

  1. 「OCR出力結果」画面で、編集したい明細の行を右端までスクロールする

  2. 三点メニュー(⋮) を選択し、「編集」 を選択する

三点メニュー - 編集・削除

番号要素説明
三点メニュー(⋮)各明細の右端に表示されるメニューボタン
編集明細データの編集画面を開きます
削除明細データの削除確認を表示します
  1. 「出力結果編集」画面で修正したい項目を変更する

  2. 修正が完了したら、画面右下の 「更新」 ボタンを選択する

出力結果編集画面

番号要素説明
編集フォーム(左側)取引日・金額・支払先などを修正できます
証憑プレビュー(右側)元の証憑ファイルを見ながら修正できます
前の証憑/次の証憑前後の明細に切り替えます。現在の表示位置(例:16/51)も確認できます
保存ボタン修正内容を保存します(Ctrl+S / ⌘+S でも可)

更新が完了すると、画面下部に 「更新に成功しました」 というメッセージが表示されます。

ヒント: キーボードショートカット Ctrl+S(Mac: ⌘+S)でも保存できます。

編集可能な項目(領収書の場合)

項目入力方法
取引日カレンダーから選択
インボイス番号数字を入力
適格区分「適格」または「非適格」を選択
取引総額数字を入力
税込(10%)数字を入力
消費税額(10%)数字を入力
税込(8%)数字を入力
消費税額(8%)数字を入力
非課税数字を入力
支払い方法プルダウンから選択(現金・クレジットカード・電子マネー・QRコード)
支払先文字を入力
取引概要文字を入力

注意: 編集可能な項目は証憑の種類(銀行・クレジットカード・領収書・請求書など)によって異なります。

注意: 会計ソフト(freee / Money Forward)に連携済みの明細は編集できません。

参考:「出力結果編集」画面での明細の切り替え

編集画面の両端にある 「<」「>」ボタン を選択すると、前後の明細に切り替えることができます。

  • 他に明細データがない場合は、ボタンがグレーになり切り替えできません
  • 未保存の変更がある場合は、保存確認のダイアログが表示されます

Step6:OCR 出力結果の明細を削除する

証憑を重複して処理したケースなど、不要な明細を削除します。

手順

  1. 「OCR出力結果」画面で、削除したい明細の右端にある 三点メニュー(⋮) を選択する

  2. 「削除」 を選択する

  3. 「証憑データ削除」の確認ポップアップが表示されたら、「削除」 を選択する

証憑データ削除の確認ポップアップ

番号要素説明
確認メッセージ「この操作は取り消せません。それでも削除しますか?」と表示されます
削除ボタンクリックすると明細が削除されます

削除が完了すると、画面下部に 「削除に成功しました」 というメッセージが表示されます。

注意: 削除した明細は元に戻せません。削除前に対象の明細が正しいか確認してください。

ヒント: 重複した明細をまとめて削除したい場合は、「OCR出力結果」画面のヘッダーメニューから 「重複チェック」 画面を利用すると、重複候補を一覧表示して一括で削除できます。


アラートアイコンについて

OCR 出力結果の明細には、内容に問題がある場合にアラートアイコンが表示されます。

アイコン種類説明
赤三角期間外取引日が会計期間の範囲外です
赤三角残高不一致銀行の残高計算が合いません
赤三角インボイス番号不正インボイス番号の形式が正しくありません
緑チェックインボイス番号有効インボイス番号が正しい形式です

アラートが表示された明細は、Step5 の手順で修正してください。